「成城 学びの森」コミュニティー・カレッジ
講義内容
今回は、ミロのヴィーナスやミケランジェロのピエタ像、ロダンの『地獄の門』等、西洋彫刻の名作を、神話・伝承・文学の視点から鑑賞します。スイスの文化史家ヤーコプ・ブルクハルトの美術案内書『チチェローネ』を中心に、ゲーテ、リルケ、ジンメル等の彫刻論を併読しつつ、図版を読み解く予定です。テクストと図版を冊子で配付します。
各回テーマ
(1) 総合案内+古代ギリシア・ローマ・・・各種ヴィーナス像、他
(2) 古代ギリシア・ローマ(続き)・・・・・ラオコーン群像、他
(3) 中世(ロマネスク/ゴシック)・・・・・・大聖堂の彫刻、他
(4) ルネサンス・・・・・・・・・・・・・・ミケランジェロ、他
(5) バロック・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ベルニーニ
(6) 近・現代・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ロダン、他
講師紹介
専攻:ドイツ文学、比較文化論
ゲーテとロマン派を中心にしたドイツ文学が専門ですが、近年は特に、神話・伝承と美術の関わりに関心を持っています。文学と造型美術が交錯する濃密な世界、それを歴史や思想を背景に解読する作業を試みています。
編訳書『美のチチェローネ』J・ブルクハルト、青土社/『世紀末芸術論』ジンメル他、青土社、等。