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2016年度 秋冬講座
21) 少女は南へ旅立つ　— 映画『エル・スール』のすべて —

講義内容

あまりにも美しいがゆえ、鑑賞後静かな幸せに包まれる夢のような映画があります。そうした幸福な映画の1つが、『エル・スール　～南～』（スペイン・フランス、1983年）。その巧みな物語的構成と鮮やかな映画的技巧の数々を、丁寧に解き明かしながら、作品をより深く、より繊細に鑑賞できるお手伝いをいたします。
※受講生の方には講義の一環として、午前中に映画を視聴（無料）していただきます。

各回テーマ

(1) 見果てぬ南部をめぐって　— 原作と映画の関係を読み解く —

(2) 映画はどのようにはじまったか　— 語り手、回想、撮影、音響 —

(3) エン・エル・ムンドの光と影　— 音と音楽の力 —

(4) 父の秘密と幼年期の終わり　— ヒッチコック作品の創造的改作 —

(5) 心を寄り添わせる、言葉以外で　— ジョン・フォード作品に学ぶ —

(6) 女たち　— メロドラマとフィルム・ノワールからの影響 —

講師紹介

専攻：英語文学・映画研究
映画とバレエと音楽をこよなく愛する英文学者。今年映画館で見た映画が、すでに250本を超えるほどの熱烈な映画狂。主な業績は『思考の最前線』（水声社）、『フランケンシュタインの影の下に』（国書刊行会）ほか。

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