成城大学

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  • 2017.12.13

    成城大生が競技オーバークロック世界4位。日本人歴代最高順位

“オーバークロック”とは、様々なパーツを調整してパソコンの性能を限界まで引き出すこと。主にパソコンの中枢部分であるCPU(中央処理装置)を定格を上回る周波数(クロック)で動かすことが名前の由来です。しかしこれには、安定性の低下や発熱による発火などの危険が伴います。そうした危険を制御しながらより高い処理能力を引き出すオーバークロック技術を競う大会があります。その世界大会で、成城大学経済学部3年の鈴木海斗さんが第4位に入賞しました。

オーバークロックという競技は、簡単に言えば「パソコンを速く動かす」ことを競うもの。
例えば円周率の計算や素数演算のタイムを競ったり、3Dレンダリングの処理速度やベンチマークソフトのスコアを競うなど、様々な種目があります。
鈴木さんは、パソコンの発熱を制御するために、液体窒素を使ってパーツを冷却するそうです。これには細かい温度コントロールが必要なため、非常に高い技術が必要だとか。

鈴木さんは、2017年9月から10月にかけて行われた全世界のオーバークロッカーが参加する最大規模のオンライン世界大会予選、GALAX GOC 2017 WORLDWIDE ONLINE QUALIFIERを第8位で通過。11月25日にタイ・バンコクで行われた世界大会決勝、GALAX GOC 2017 FINALSに歴代最年少で出場し、4位に入賞しました。これは日本人の歴代最高順位です。

オーバークロックを行うオーバークロッカーは自作パソコンユーザーの憧れとも言われ、世界で約12万人以上も存在するそうです。国際大会の出場者ともなるとスポンサーがついている場合が多いのですが、学生でどこからもサポートを受けずに国際大会で結果を残しているのは鈴木さんただ一人。
鈴木さんは、この競技を始めて実はまだ1年ほど。大学入学をきっかけに自作PCを作り始め、イベントで出会ったオーバークロック体験で魅了されて虜に。「陸上競技と同じで、より速い記録を出したくなる」という鈴木さん。「競技の知名度が上がり、競技人口が増えるお手伝いを少しでもできれば」と今後の抱負を語ってくれました。

他にも、台湾で行われた大会で当時の世界記録を塗り替えたり、ラスベガスで行われた世界最大級の見本市に招待されてIntelの新CPUのデモを担当するなど、世界的なオーバークロッカーとして活躍しています。


  • ラスベガスでの模様


「冷やしPC始めました」のオリジナルTシャツで記念撮影