2011年度『成城 学びの森オープン・カレッジ』
講演者 : 田中 誠 氏(映画監督)
- ■ 講座概要
-
スピルバーグの時代から映画監督は撮影所でなく大学で生まれることになった。
日本で映画について教えてくれる場所は少ないが、文芸学部芸術学科で映画学を専攻し、学んだことを、その後
20年かけて理解しようと考え続けて来た。そうして私は映画監督になった。
卒論に書いたことを今、演出の現場で「肌実感」しているのだ。
後輩たちにも続々と映画監督やプロデューサーが生まれている。
映画の街、成城とは他でもない成城大学のことなのだ。 - ■ プロフィール
-
1960年11月25日生まれ。東京都出身。
成城大学在学中の1983年に『すしやのロマノフ』でヤングジャンプ・シネマフェスティバル入賞。
フリーの映像ディレクターとしてテレビ番組等の演出をした後、鈴木清順監督作品『ピストルオペラ』(2001年)、
紀里谷和明監督作品『CASSHERN』(2004年)に関わる。
『タナカヒロシのすべて』(2005年)で映画監督デビュー。
ホームページ:http://macoto.system.to/ - ■ 主な作品・活動
-
代表作に「雨の町」(2005年)、「うた魂♪」(2008年)、テレビドラマ「おじいちゃんは25歳」(2010年)、
最新作は「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(2011年)。
講演者 : 出井 伸之 氏(クオンタムリープ代表取締役・元ソニー会長)
- ■ 講座概要
-
「情報革命」や「グローバル化」などに象徴されるメガトレンドのうねりが世界を大きく変革させている昨今。
日本で最も必要な人材は、自ら課題抽出・解決する「独立思考型」の人材と、グローバルなマインドと見識をもった
「グローバル型」な人材である。
幼少時代成城学園で受けた課題抽出型の教育の思い出や、ソニー時代で経験したグローバル体験の紹介を踏まえ、
次世代型人材が持つべき資質と、成城学園が今後日本の人材育成分野で果たせる大きなポテンシャルについて、
自らの考えを解説する。 - ■ プロフィール
-
クオンタムリープ株式会社 代表取締役 ファウンダー&CEO。 ソニー株式会社 アドバイザリーボード議長。
2005年6月にソニー会長兼グループCEOを退任後、2006年9月にクオンタムリープ株式会社を設立。
産業の活性化や新産業・新ビジネス創出を実現するための活動をグローバルに展開している。
他にアクセンチュア、百度(Baidu)取締役、フリービットの社外取締役、美しい森林づくり全国推進会議の代表などを
務める。
早稲田大学卒業後、ソニー入社。1995年社長兼COOに就任後、会長兼グループCEOなど10年にわたり歴任、2005年
から2007年まで最高顧問。
クオンタムリープメッセージ: http://www.qxl.jp/aboutus/message.html
Twitter:nobuyuki_idei - ■ 主な活動・著書
-
2006年にクオンタムリープ(株)を創業。
日本・アジアにイノベーションをもたらし、大転換の時代を生き抜くために必要なイノベーション、その実現のための
「コミュニティ」と「コンサルティング」などの活動を展開。
主な著書に、「日本大転換」幻冬舎新書、 「日本進化論」幻冬舎新書、「迷いと決断」新潮新書、「非連続の時代」新潮社、「ONとOFF」新潮社、 他多数。
第3回 : 映像でしか語れない物語 映像では語れない物語 ― ジャパニーズ・ホラーとウルトラマン ―
講演者 :小中 千昭 氏(脚本家・作家)
- ■ 講座概要
-
成り行きで脚本家になってみると、成城大学で映画記号学について学んだ事が大きな財産となっていた事に後から
気づかされた。キャリアの中でも、ホラー映画と特撮テレビシリーズは幼少時から創りたいと願っていたもの。
それぞれには、映像としてしか語れない言語が存在していた。
ホラー映画については、そのリテラシーについても言及したい。
なぜ人は恐怖というものを娯楽にも出来るのか。
『ウルトラマンティガ』『ウルトラマンガイア』に関わった経験からも、今という時代にこそ考えたい問題である。 - ■ プロフィール
-
1961年4月4日東京都生まれ、脚本家、作家。成城大学卒業。
幼少の頃より映画、テレビを問わず、ファンタジー性の強いドラマに惹かれる。
1971年に『死因不明事件』と題された8mm映画を10歳で製作(未完)。13歳で特撮映画『インベーダー』を完成して以来、成城大学(映画記号学専攻)を卒業するまで、ほぼ年1本のペースで自主制作映画を撮り続ける。
またこの時期に特殊映像専門のライターとして執筆活動を開始する。 1986年、映像制作会社とディレクター契約。
テレビ番組、PRビデオ、展示映像等を多く製作・企画。翌1987年からはフリーランスとなり、徐々に演出家から、ホラー/SF/ファンタジー系専門の脚本家としての活動に移る。
1992年、弟で映画監督の小中和哉夫妻と(有)こぐま兄弟舎を設立。
ホームページ:Alice 6 chiaki J.konaka’s web - ■ 主な作品・活動
-
代表作に、実弟の映画監督・小中和哉との映画『くまちゃん』(音楽も担当)、特撮『ウルトラマンティガ』『ウルトラマンガイア』、アニメ『serial experiments lain』などがある。
アニメ『ふしぎ魔法ファンファンファーマシィー』では全エピソードの脚本を執筆している。
初期は主にホラー作品の脚本を執筆。『邪願霊』『ほんとにあった怖い話』などのオリジナルビデオ作品で、のちに映画監督の中田秀夫や黒沢清、脚本家・高橋洋らが展開していく「ジャパニーズ・ホラー映画」に大きな影響を与えた。
その表現方法は「小中理論」と呼ばれ、著書『ホラー映画の魅力』(岩波書店)の中で詳細に語られている。
-
オリジナルビデオ
『邪願霊』(1988年)構成・音楽、『ウルトラマングレート』(1990年) 脚本原案、『ほんとにあった怖い話』(1991年) 脚本、『戦慄のムー体験』(1994年) 脚本、『魔法使いTai!』(1996年)脚本、『マリス・ドール』(2000年)脚本、『ふたりエッチ』(2002年)脚本
-
映画
『死霊の罠2 ヒデキ』(1992年)脚本、『くまちゃん』(1993年)脚本、『THE DEFENDER』(1996年)原案・脚本、『DOOR Ⅲ』(1996年)脚本、『蛇女』(2004年)原案・脚本、楳図かずお 恐怖劇場『まだらの少女』(2005年)脚本、『ミラーマンREFLEX』(2006年)脚本、『キノの旅』(2007年)脚本
-
テレビドラマ
世にも奇妙な物語『屋上風景』(1990年)脚本、『学校の怪談』(1994年)脚本、『乱歩 妖しい女たち』(1994年)脚本、『Alice 6(アリス・シックス)』(1995年)脚本、『ウルトラマンティガ』(1996年)脚本、『エコエコアザラク』(1997年)脚本、
『ねらわれた学園』(1997年)脚本、『ウルトラマンガイア』(1998年) シリーズ構成・脚本、『ウルトラQ dark fantasy』
(2004年)脚本、『ウルトラマンマックス』(2005年)脚本
-
アニメーション
『アミテージ・ザ・サード』(1996年)脚本、『ふしぎ魔法ファンファンファーマシィー』(1998年)シリーズ構成・全話脚本、『serial experiments lain』(1998年)シリーズ構成・全話脚本、『デビルマンレディー』(1998年)シリーズ構成・脚本、
『デジモンテイマーズ』(2001年)シリーズ構成・脚本、『カスミン』(2001年)脚本、『プリンセスチュチュ』(2002年)脚本、『THE ビッグオー second season』(2003年)シリーズ構成・全話脚本、『怪 〜ayakashi〜』「四谷怪談」(2006年)脚本、『神霊狩/GHOST HOUND』(2007年)シリーズ構成・脚本