民俗学には歴史的関心に基づくアプローチの方法と、現在的関心に基づくアプローチの方法とがあるが、そのどちらも現在と過去との対話を前提としており、それが民俗学の特徴といえる。民俗学にとって双方が必要なことは言うまでもない。しかしながら私自身はどちらかといえば後者に関心を持っており、『現代供養論考~ヒト・モノ・動植物の慰霊~』、『ポックリ信仰~長寿と安楽往生祈願~』なる著書をまとめている。但し、民俗学研究の老舗である成城にとっては、かつて話題になったテーマから、やり残した課題を発掘し、現代的な視点から取り組む必要性もあり、それとのかかわりで『諏訪系神社の御柱祭~式年祭の歴史民俗学的研究』なる著書もまとめている。
大学院の授業も、双方の視点からテーマを選び、ここ三年は「神と仏」、「老人と子どもをめぐる民俗」、「モリとダケ・ヤマの信仰」なる課題で院生とディスカッションを重ねてきた。年度末には研修旅行も実施しており、直会も実施している。
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松崎憲三教授の主要著作
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