メッセージ

在学生からのメッセージ

国文学専攻

梶山 いずみ(国文学専攻博士課程後期在籍)

 大学院での勉強を、簡潔に説明するなら「贅沢」ただこの一言に尽きるのではないでしょうか。
 一つ目に、とにかく学生と先生方の距離が近いのです。場合によっては二対一のようなごく少人数の授業だったりすることもあるので、まるで家庭教師のような丁寧な指導を受けられます。第一線で活躍されている先生方を独り占め出来るなんて、「贅沢」以外に言い様がありません。先生方は学問以外のことでも相談にのってくださいます。私は中学校で非常勤講師をしているのですが、上手な授業の進め方の助言をくださるなど、学業との両立を応援していただいています。
 また、院生研究室では皆それぞれ次回の授業の準備やレポート制作に追われつつも、分からないことを質問し相談しあうなど、学生同士がお互いに助け合いながら勉強しています。私も先輩にレジュメの作り方や授業で使えそうな資料を教えていただきました。逆に、同学年の友人に「こんな解釈もあるのでは?」と提案したこともあります。自分と同じように頑張る仲間と本当に楽しく学問ができる、この環境も「贅沢」と言えるのではないでしょうか。
 大学院で学び始めてから「自分はこんなに無知だったのか」と思う瞬間がたくさんあり、そのたびに焦りを感じます。しかし、先生方に励まされ、友人に助けられながら学ぶこの「贅沢」な環境だからこそ、もっと学びたいという意欲が湧き続けるのだと思って感謝しています。

英文学専攻

大澤 舞(英文学専攻博士課程後期単位修得退学)

 大学院生としての生活は、自身の研究と履修している授業の両立で、想像していた以上に忙しくて大変ですが、頑張った分だけ得るものも多く充実しています。
 英文学専攻では英文学・英語文化・英語学の3つの分野に分かれています。私の専門は英文学ですが、他の2つの分野が英文学に全く関係がないわけではなく、むしろこれら3つの分野は相互に関係しているので積極的に色々な授業を履修しています。そのため、学部生時代に培った知識をさらに深化させるだけでなく、多角的な視点、広い視野で物事を考えられるようになりました。修士論文は英語での執筆が義務なので、授業や研究指導ではAcademic Writingのスキル向上のための指導もして頂き、論文執筆への自信がつきました。
 また、先生方には将来の相談等にも乗って頂けるので、自分の夢に対する迷いがなくなりました。院生仲間とは授業でのディスカッションや意見交換以外にも、互いの研究や将来のことなどを励まし合えるような雰囲気があり、楽しい大学院生活を送ることができているので感謝しています。
 学部生時代に大学院に進学するか就職するかで悩んだこともありましたが、一緒に頑張る仲間や信頼できる優しい先生方に出会えたので、今は進学して本当に良かったと思っています。

日本常民文化専攻

髙木 まどか(日本常民文化専攻博士課程後期在籍)

 私は日本史学を専門とし、江戸時代の遊廓を研究しています。これは日本史学の視点からのみでは完結できないテーマであり、そういった意味で、隣接分野も積極的に学べる日本常民文化専攻の環境は大変価値のあるものと感じています。
 日本常民文化専攻は、日本史学・民俗学・文化人類学という三つの分野から成っています。これらの分野は断絶しているのではなく、院生室や各授業で活発な交流が行われ、常に学問的な刺激を受ける場が整っています。歴史学を学べる大学院は他にも沢山ありますが、隣接分野との密な交流は成城大学ならではの貴重な特色です。
 また、成城大学には民俗学研究所やグローカル研究センター、成城学園教育研究所といった研究機関が備わっており、各機関の蔵書や史料も大変豊富で、研究に示唆を与えてくれます。このような周囲の環境のみでなく、院生が主体的に行う研究活動、たとえば研究雑誌の発行や読書会、論文発表会なども盛んです。こういった活動を共にし、互いの研究をより高めていける学友が一人でも多く加わってくれることを望んでいます。

美学・美術史専攻

鈴木 一生(美学・美術史専攻博士課程後期単位修得退学)

 大学院の研究は永久に終わることがないのではないかという感覚にしばしば襲われます。ひとつ新しいことがわかると、それに付属してわからないことが二つ、三つ増えていく、その繰り返しです。何らかの結果が出てくることはまれで、疑問が疑問を生んでいきます。しかしながら、できうる限りの時間を研究に傾け、芸術作品に向き合い、時代資料と格闘する院生生活にかけがえのない幸福を感じています。おそらく、社会の中でこれほど研究に没頭でき、そのための環境がそろっている場所とは、大学院以外に存在しないのではないかと思います。特に本専攻には、各分野の一流の研究者である先生がいらっしゃり、困った際には常に有用なアドバイスをしてくれます。
 先日の送別会で、ある先輩が「我々は幸せになるために勉強をしている」とおっしゃられました。芸術学の勉強とは、その結果が幸福を生むのではなく、その研究の過程こそが幸福だといえるのではないでしょうか。
 もちろん、大学院には様々な目的や理由で入学する方がいて、幸せの形とは多数存在します。しかし、美学・美術史専攻の院生は全て、芸術作品と対面し、そこに何かをみいだしたいという希望を持っているという点で共通しています。様々な視点を持ち、議論しあえる仲間が一人でも増えることを望んでいます。

コミュニケーション学専攻

吉井 智晴(コミュニケーション学専攻博士課程後期単位修得退学)

 私は、理学療法士の資格を持ち、理学療法士の養成校で教員をしながら、博士課程後期に在学しています。全く他分野からの入学でしたので、1年目は、研究指導、博士後期課程の授業とともに、コミュニケーションの基礎やその研究法の学部生の授業を受講しました。仕事と学生生活の両立は時間的に厳しい時がありますし、有給休暇がなくなっていきますが、「学びたいときに学びたいことを学んでいる」ので、見るもの聞くものすべてが新鮮で、あっという間に1年間が過ぎました。
 理学療法士の多くが働く病院や施設では、患者さんとのコミュニケーションがとても重要です。しかし、そのコミュニケーション能力に問題があり、挫折する学生や臨床現場で悩む若い理学療法士とかかわっていて、それらの課題に対して、具体的方法論を持って明確に指導ができるようになりたいと思い、学び始めました。
 当専攻は色々なバックグランドを持っていても、それを理解して学べる体制を作って下さっています。若若いときに学ぶことは時間がたくさんあるので有益だと思いますが、思い立ったときがその人の学び時、いつでも遅くないと思います。今後、多くの仲間が増えることを願いつつ、自分の目標を達成したいと考えています。

ヨーロッパ文化専攻

岩野 彩果(ヨーロッパ文化専攻博士課程前期修了)

 私にとって大学院での勉強(研究)は、今までのどんな勉強よりもやりがいのあるものです。私はある画家(ルネ・マグリット)とその作品の研究をしていますが、本当に好きでやっていることなので、それに全力で向き合うことができるのはとても幸せなことです。ただ、もちろん好きという気持ちだけでやっていけるわけではありません。研究は、膨大な資料を読みこなして批判的に考察しながら作品と向き合い、独自性がありながらも説得力のある新しい見方を示すことであり、とても根気のいる作業です。しかもそれがうまくいくとは限りません。私自身迷うことばかりですが、それでもうまくいくことを想像してどうするべきかを模索しています。
 ヨーロッパ文化専攻は、とりわけヨーロッパにおける思想、文学、古典、歴史、言語、美術と、幅広い分野を研究できる場所であり、同じ専攻でありながら、さまざま分野を研究している人が集まっているところが面白いところです。しかし、それらは互いに関係し合っているため、その関係性の中で各自の研究をより広い視野を持って捉えることができます。また、学部のときと違って、人数も少ないため、先生や学生同士の距離も近くなり、授業でも丁寧に指導をしていただける環境です。
 大学院は、学びたいという意欲を持ち、それをかたちにしたいと思う人にとってはきっと素晴らしい場所になることでしょう。

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