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  • 2017.02.23

    経営学科 境新一教授の書籍が出版されました

経営学科 境新一教授が執筆された書籍『アート・プロデュース概論 -経営と芸術の融合-』(ISBN:978-4-502-22501-7)が中央経済社より出版されました。

経営学科 境新一教授の書籍が出版されました

— 書籍の概要 —

 本書は,ビジネスにおけるアート(芸術)の必要性をいくつかの視点から考察する。その際に鍵となるのが,「プロデュース」,「プロデューサー」である。
 プロデューサーはアートとビジネスの媒介者としてデザインやブランドを通してアートをビジネスにつなげる。
 アートとビジネスの融合を標榜する本書のキーワードは,「アート」「ビジネス」「プロデュース」「マネジメント」の4つであり,これらを組み合わせると「アート・プロデュース」(芸術創造),「アート・マネジメント」(芸術経営),「ビジネス・プロデュース」(事業創造),「ビジネス・マネジメント」(事業経営)となる。
 これらは,一見バラバラで個別の領域に見える。しかし,実はこの4つのカテゴリーは表裏一体であり,このうちいずれのカテゴリーを論じたとしても,その背後には常に3つのカテゴリーが意識されていることに留意が必要である。
 これらの事を踏まえながら,今後一層必要となる「プロデュース」「プロデューサー」という機能・役割について,筆者自身によるプロデュース経験を踏まえて,感動創造ならびに価値創造(感動・価値創造)の理論とその事例に焦点をあて,アート・プロデュース(arts production)という概念,アート・プロデューサーの意義と役割,求められる7つの要件について解説する。

 筆者は,自らのプロデューサーとしての経験(1996年9月に設立した境企画を拠点にクラシック音楽公演シリーズであるハートフェルトコンサート,関連するCD等の企画制作を行い,20年間に第98回の公演,10タイトルのCDを世に出した。
 そして本書は,筆者が得た3つの研究機会に基づいてつくられた。それは本学の特別研究助成による研究,担当講義である総合講座Ⅱ(「感動を創る」「創造の原点」「創造と変革の原点」,2009年9月~現在に至る),学びの森(生涯教育2008年~現在に至る)ならびにベンチャービジネス論での研究&教育の内容である。以下,その経緯を簡潔に述べる。
 まず,特別研究助成では,アート,ビジネス,マネジメント,プロデュースの位置づけを踏まえて,アート・プロデュースの理論的枠組みを試行錯誤した。次に,総合講座Ⅱでは,アート・プロデュースの実践的側面に焦点をあて,その実現に関わるアーティスト,デザイナー,クリエーター,プロデューサー,職人(匠),研究者などをとりあげて,その専門分野と技法,価値創造の行為と作品,能力開発と後継者育成,仕事に対する姿勢から多様な知見を学ぶことを目指した。総合講座Ⅱならびに学びの森での講義・講座の成果は,著書『アート・プロデュースの現場』『アート・プロデュースの仕事』『アート・プロデュースの未来』(いずれも論創社)としてこれまでに刊行されている。最後に,ベンチャービジネス論では,ビジネスに基点を置きながらアートの構築を目指し,感動創造や価値創造をはたすプロデューサーの特徴と役割を具体的に検証した。

— 構成 —

第Ⅰ部 アート・プロデュースの前提概念
-アート,イベント,コミュニティ,フィールドワーク,感動創造-
 芸術・アート,イベント,コミュニティ,フィールドワーク,感動創造などの基礎概念を整理する。

第Ⅱ部 アート・プロデュースの枠組み
-プロデュース,プロデューサー,アート・プロデュース-
 本書の中核となるプロデュース,プロデューサー,アート・プロデュースなどの理論とその枠組みを述べる。

第Ⅲ部 イベントに関する方法論
 イベントに関する方法論として,コンサート,展覧会,展示会・産業祭・商店街イベント,ファッション・ショー,学会の各分野から具体的に論じる。
 さらに,プロデュースの教育に関する方法論も取り上げる。

第Ⅳ部 事例
-産学公ならびに地域との連携,事業創造,文化創造-
 事例として,フィールドワークを踏まえてプロデュースの対象となるイベント,教育,学会,産学公の連携による企業,大学,行政と地域の連携—という3つの領域から整理する。

 なお,本書は「平成28年度成城大学科学研究費助成事業等間接経費による研究支援プロジェクト/研究成果の公表(出版等助成)支援」を受けております。

目次
はじめに(巻頭言)
第Ⅰ部 アート・プロデュースの前提概念
-アート,イベント,コミュニティ,フィールドワーク,感動創造-
 第1章 芸術/アートの基礎概念
 第2章 芸術の保護・支援
 第3章 イベント
 第4章 コミュニティと文化創造ならびにフィールドワーク
 第5章 感動の要件と感動創造の価値
 第6章 創造と変革の原点

第Ⅱ部 アート・プロデュースの枠組み
-プロデュース,プロデューサー,アート・プロデュース-
 第7章 人の特徴とプロデューサーの位置づけ
 第8章 プロデューサーの特徴と役割
 第9章 プロデューサーによる感動・価値創造の過程
 第10章 五感
 第11章 プロデューサーの到達点

第Ⅲ部 イベントに関する方法論
 第12章 コンサート
 第13章 展覧会
 第14章 展示会・産業祭・商店街イベント
 第15章 ファッション・ショー
 第16章 起業・事業創造
 第17章 学会
 第18章 大学におけるプロデュース・マネジメント教育

第Ⅳ部 事 例
-産学公ならびに地域との連携,事業創造,文化創造-
 第19章 イベント
 第20章 教育
 第21章 産学公ならびに地域との連携,事業創造
 参考文献・注  索引  プロフィール

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